湯川源頭経由、御岳剣ヶ峰往復
（日付）２０１０年５月１日（土）
（山域）御岳周辺
（メンバー）篠崎 （装備）板：サロモンteneighty gun１６４ｃｍ、ビンディング：ボレースイッチバック、靴スカルパ
Ｔ２Ｘ
（天気）晴れ
（タイム）あさぎり橋脇路肩５：３０→継子岳９：００→湯川源頭部１０：１０〜１１：３０→剣ヶ峰頂上１２：１５→麻利
支点下トラバース→継子岳１３：３５→シュート滑降→あさぎり橋１４：４５
（記録）
継子岳頂上から北面には各方角へ素敵な滑降シュートが何本も伸びている。
どれも急斜面だが、時期さえ当てれば豪快な滑りが約束される素晴らしい場所だ。今回mtontake氏のHPを
参考にさせていただき、継子岳シュートと剣が峰登頂を組み合わせたオリジナルラインを設定してみた。
何処までいけるかは分からないが、上手く行けばこの時期縦横無尽なルート設定が可能になるかもしれな
い。
GW前の各種仕事をほとんど無理やり片付け、５月１日朝からの出動を可能にした。朝一番で分娩無い事確
認してから、チャオスキー場に向けて車を走らせる。継子岳頂上へのアプローチには色々なラインを設定できる
が、できれば営業しているチャオスキー場を登るのは避けたい。
営業終了したマイアもどうかと思い、チャオの脇にある県道へ直接伸びるシュートを登高ラインに定めた。あさ
ぎり橋の脇の広い路肩に駐車させていただき、藪っぽい谷に突っ込んでいく。
右に左に藪を避けて登れば、標高２２００ｍ地点で深くて白い谷に吸い込まれた。どうやらこれがmtontake氏
による池ちゃんガリー１らしい。そのままガリーを直登して継子岳頂上に至る。朝の雪はまだ大分硬くて標高２６
００ｍから上はアイゼン歩行となった。
快晴の継子岳頂上に至れば、遠くに御岳頂上が見える。朝から硬いシュートの滑降は危険だし、ここは迷わ
ず四の池、三の池と滑り込んでいった。数日前に降った雪が吹き黙っており、素敵なパウダーをこの時期に頂
いてしまう。三の池脇からは湯川に向けてやや広い谷が広がっている。ここも美味しく頂いて湯川源頭部２４５０
ｍ地点まで下ってしまった。ここからは二の池に向かって長い登り返しだ。明日以後の事は考えずせっせとシー
ル登高を続ける。二の池からはもう一頑張りで剣ヶ峰頂上に着いた。既に午後になっており下山も急がないと
いけない。
帰りは麻利支天下のトラバースラインを使って一気に四の池肩まで戻った。麻利支天直下はやや急な斜面の
トラバースで、雪崩に要注意だ。危険地帯はスピード上げて一気に突破する。ここから再び継子岳に登り返しい
よいよ北西面のシュートを狙う。
ところがエントリーポイントの雪は硬い。これは滑落注意だ。周囲を良く見渡すと更に西にもう一本シュートが
あった。
これはmtontake氏HP上で言う池ちゃんガリー２の様だ。こちらのエントリーポイントの方がやや傾斜が緩くて
安全そうだ。迷わず池ちゃんガリー２の方に飛び込んだ。
素敵な急斜面を経て素晴らしい谷に入り込む、しばし呆然とスキーを走らせて、標高２０００ｍ地点からあさぎ
り橋に向かって森林帯に入り込んだ。ここからは藪との格闘約３０分で、無事にピタリとあさぎり橋に出た。
今日は藪あり、谷あり、シュートあり、クラストからパウダーまでを経て、未知なラインに挑戦できた。一日で
色々な事が楽しめてもう超豪華な松華堂弁当？を楽しんでいる様な厳しくも楽しい一日となった。
