（山域）青森県
（場所）八甲田
（日時）平成１６年３月２４日〜３月２９日
（メンバー）家族

３月２４日（木）
この連休を取るまでの経緯は、とても一言では書き表せない。
それまで僕は約６年間ひたすら働き続けていた。
午前中にさんざん仕事をした。愛車イプサムに家族を乗せて午後２時に自宅を発つ。
高山から遠ざかるにつれて、仕事の緊張が解けだし、軽い開放感に包まれてきた。
高速を飛ばし、予約しておいた北上のカーモーテルに泊まる。

３月２５日（金）
黒石インターから念願の八甲田に着いた。
早速ロープウェーに乗る。子供たちも嬉しそうだ。僕も約６年ぶりの旅行で嬉しい。
妻子はスキーはできないので、ロープウェー往復のみ。上部の天気は今ひとつだったが、僕はスキー場のダイレクトコ
ース、フォレストコースで遊ぶ。
一泊目のホテル城が倉にチェックインしてから、再度ロープウェーまで妻に連れて行ってもらい、僕はツアールートの中
央毛無岱ルートを滑降した。
予想通りの快適山スキーだ。ふかふかの雪に歓喜する。
ホテルに直接滑り降りる。早速最高スキーで八甲田の偵察ができた。

３月２６日（土）
今日の天気は良くない。
家族で奥入瀬渓流を観光し、青森から三内丸山遺跡を回った。
家族サービスの一日だ。今夜から宿泊は酸ヶ湯温泉となる。
これまた楽しみだった千人風呂で、充実の夜を過ごす。

３月２７日（日）
８：００酸ヶ湯発―１０：３０〜１１：１５仙人岱ヒュッテー１２：００環状ルートー
大岳ヒュッテー１４：００酸ヶ湯温泉
宿で朝食を食べてからゆっくりと酸ヶ湯を出た。妻子は十和田湖観光に向かう。
天気は良くなかったが、まずは仙人岱ヒュッテを目指す。
吹雪の中明瞭な沢筋に入り、ホワイトアウトのヒュッテに到着できた。
先行者が独りいる。
外は吹雪。四方山話をしながらじっと待機する。
大岳登頂はとてもこの天気では無理だ。子岳も相当に厳しい。
何といっても八甲田の地吹雪は厳しい。
環状ルートでまずは大岳一周に挑戦する。ところが大岳を回りこんだところでホワイトアウト。頼みの綱のポールも見え
ない。
しばらくたたずんでいたら、後からルートに詳しい人が着いてきていた。これはラッキー。
日曜日だったのが幸運だった。
ちゃっかりと彼の後をついて無事に大岳ヒュッテに着く。
しかし大変な吹雪だ。それでもガイドパーティーが小屋内にいた。
小屋に避難しているのもほどほどにして、酸ヶ湯温泉に下ることにする。
地吹雪が弱まるときをみはからって、少しづつ標高を下げる。だんだんと風が弱まってきた。下部は豪快大スキーを堪
能。悪天でも十分満足して酸ヶ湯温泉に滑り込んだ。

３月２８日（月）
５：００酸ヶ湯温泉発―６：３０大岳コルヒュッテー７：３０〜８：００大岳往復―
井戸岳から赤倉岳縦走―八甲田温泉ルート（唐川コース）へー１０：２０八甲田温泉
今日が八甲田山スキーの最終日。何とか今日は八甲田最高峰大岳頂上に立ちたい。
宿の朝食も食べずに、朝早くシールで登り出す。昨日下ってきたルートなのでよく分かる。
まだ朝早いうちに大岳ヒュッテに着いた。
昨日より大分風はゆるい。これだと飛ばされないですみそうだ。スキーはおいてそそくさと大岳を往復した。
更にヒュッテから赤倉岳側に登り出す。幸い高曇りだ。しかし風が吹き出すとスキーごと飛ばされる可能性がある。昨
日の吹雪で八甲田の悪天は身にしみていた。
風が吹く前に早く狭い稜線の縦走は済ましてしまいたい。
幸い風が吹き出す前に赤倉北面の斜面に出た。
いよいよ豪快スキーの始まるである。スキーを慎重に履いて、最初のバーンをこなす。
下るにつれてふかふかパウダーになった。
八甲田温泉ルートに出れば後はコースポールが立っている。
雪も最高。これ以上の快楽は無いのではないかと思えるくらいだ。ふかふかの唐川コースに滑り込んで、飛ぶようにス
キーを滑らす。
八甲田温泉前の舗装道路に飛び出すまではあっという間だった。
こんなに早く着いてしまうなんて、なんてもったいないと思った。
温泉に入りながら、青森観光をしている妻を携帯で呼ぶ。
ぴったり１２時に妻子が迎えに来てくれた。八甲田頂上はすでに風雲で隠れていた。
登頂は幸運だったと思う。
後は車を飛ばして、高速から茨城の自分の実家に向かった。

３月２９日（火）
実家で一晩を過ごした。今日で楽しい休暇も終わり。首都高で渋滞に巻き込まれていらいらする。
さすがに東京だ。あまりの混雑に東京観光する気もでず、松本経由で高山にまっすぐ戻るしかなかった。
天気は今ひとつだったが、幸運にも登頂と豪快スキーを楽しめた。楽しく充実した６日間の休暇だった。