           （日付）２００９年７月１２日：折立から薬師岳往復、 ７月２０日：笠新道から笠ヶ岳往復、 ７月２５日：白水湖か ら白山往復 ８月９日：早月尾根から剣岳往復、 ８月１２日：蝶ヶ岳家族総出登山 ９月５日：南岳から槍ヶ岳、 ９月２０日：大キレット、 １０月４日：西穂～奥穂縦走 （山域）飛騨周辺 （メンバー）篠崎純一、長男 （天気）いろいろ （タイム）全て自宅から日帰り （記録） ０９年の春、セブンサミットへの旅の最中に長男は高校生となり、次男は中学生となっていた。三男は少年サ ッカー全国大会出場に向けてしのぎを削る日々だ。 散々道楽を重ねた僕としては、せめて少しでも家族との時間を取り戻したい。しかし実は男親なんて、子供達 にとっていてもいなくてもそれ程変わらない。 毎日皆それぞれの活動で忙しいのだ。父親の都合に合わせて遊んでくれる人間なんて家族に誰もいない。し かし唯一変化があったのは長男だった。高校生となり何故かサッカー部を辞めた長男には、比較的自由時間 があった。しかも誰？の影響を受けたか山登りに興味を持っているらしい。 そこで僕は０９年の夏の週末を長男との山登りで過ごす事に決めた。お互いの運動不足対策にも利害は一致 する。そこで僕が長男に出した約束事はこの３つだ。 ①準備は自分でやる、②後片付けも自分でやる、③頂上に立つまで引き返さない。これは登山における基本中 の基本と言える約束事だ。しかしあえて言えば③は条件次第で無理があるかもしれない。しかしサッカー部を中 途退部した長男には最後までやり抜く事の大事さを教えたい。これは男同士の決め事なのだ。 さて、恥ずかしながら現実には偉そうな事を何もいえない僕だが、山ではまだ長男には負けないだろうという 密かな思惑もあった。 しかし中々長男も手強い。ただ歩いて登るだけの登山だと、長男のペースについていくのはかなり厳しい。そ こで僕も工夫する。長男には登山靴と雨合羽という最低限の登山装備だけ買い与え、僕は機能下着にインソー ル、キャメルバックという新型装備で対抗する事にした。何とかこれで５分に持ち込み、後は山への慣れで勝 つ。山で子供に馬鹿にされてはいけないのだ。 最初は薬師岳とか白山とかの手習い登山から始めた。案の定長男はすぐにこんなモノでは飽き足らないと言 い出す。もっと岩場があるところを登りたいらしい。しかし幾らなんでも岩登りに連れて行くには僕自身も不安 だ。できれば泊りがけの登山にも行きたかったが、それは仕事が許さなかった。結局槍穂高の縦走までで今年 の夏山は終了となる。来夏はお互い更に切磋琢磨し、バリエーションルートへも挑戦してみたいと思う。   |