（日付）２００８年４月５日（土）
（山域）白川郷周辺
（メンバー）篠崎
（天気）晴れ
（タイム）荒谷林道ゲート発５：５０―妙法山頂上１０：２０−１７８０ｍ峰美濃原山頂上１１：２５―くるみ谷滑降−標高１１
００ｍ地点トラバース１２：００−尾根上１１２８ｍ地点１２：２５−荒谷林道−ゲート駐車地着１３：０５
（記録）
一日中快晴が予想される山スキー最高の土曜日。当初は朝早く起きて飛騨側から笈ヶ岳を狙うつもりだった。しかし
桂湖のゲートは4月下旬まで閉じたままだという。未明に五箇山から桂湖のゲートが開いてないか車を回してチェックし
たら、やはり閉じていた。
まだ朝の薄暗い中、再びトンネルをくぐり白川郷まで戻る。
気合を入れなおして、2週間前にMisao先生が滑降した妙法山に急遽目標を変えて挑む事とした。Misao先生のＨＰの
記録を思い出しても相当に楽しめそうな斜面がありそうだ。荒谷林道のゲートに車を停めてスキーを担いで歩き出す。
山肌の雪は少なめだが、荒谷林道を外れてくるみ谷側堰堤道路に入ると雪が繋がり出した。道が崩れた箇所を慎重
に通過した所でスキーを履く。
くるみ谷をそのまま詰めても稜線に至れるかもしれないが、上部はかなり急そうだ。やはり登りには尾根を選択する。
尾根末端は急だったが、何とかシールで登り上げれた。
１１２８m地点はなだらかで広い、ここより上部は所々で急な部分の有る尾根が続いていた。一部急斜面でスキーを
脱ぎアイゼンに変える。所々に雪崩の破断面があり、はまりそうで緊張した。
こういう所はできるだけスキーで登った方が、斜面へのインパクト少ない分安全だろう。直ぐにスキーに戻して、慎重
に稜線まで登り上げた。
主稜線上はやや風あり。斜面もウィンドクラスト気味だった。とはいえ何とか僕の技量でも滑降はできそうだ。やや複
雑な地形を縫って、妙法山北側コルに向かい１００mほど滑降を楽しむ。コルから頂上へはやや急な部分がありそうな
のでアイゼンとした。周囲には更に高い山があるのだが、形がやや尖っているので、なかなか登頂感のある山だった。
頂上でスキーに代えて、慎重に滑降に入る。最上部はクラストしていて緊張する。帰りのコルからの登り返しはシール
で問題なかった。そのまま妙法山よりちょっと高い１７８０m峰にも登頂する。この山は美濃原山とも呼ばれているらし
い。とはいえこちらのピークは、野谷荘司とかがすぐ隣に望まれるためあまり登頂感は感じられない山だった。
さて滑降は出来れば頂上より豪快に決めたかった。しかし雪庇が出ていそうでなかなか上手くエントリー出来ない。結
局やや稜線を下ったところで一番傾斜の緩い箇所を見つけ、そこから谷筋に飛び込む。
雪崩がやはり怖いので、主稜線から息が切れるまでターンを続けた。雪崩の恐怖があると、どうしても滑降の爽快さ
も減る。こういう所は単独滑降の辛いところだ。
標高が下がると雪は重くなる。下部でデブリが増えてきたがこれは問題なくクリアできた。
１１００m地点で谷が狭まる地点に出た。この付近の地形は優しい。ここからなら簡単に登りに使った尾根に戻れそう
だ。
このまま谷を滑降するか迷う。谷筋はどうも水が出てきそうだ。ここは安全パイを選択して、シールを貼り再び尾根に
戻る事とした。
登り５０mほどで簡単に１１２８m地点に出た。楽勝で尾根に戻れてホッとする。足を濡らす覚悟があれば、谷をそのま
ま下っても良かったろうが、水の心配をしながら谷筋を下るより賢い選択だったと思う。
雪質は尾根上の方が良かった。ブナ林尾根筋滑降も随分と楽しかった。
くるみ谷の堰堤道路に出てからも、しばらく雪を繋げて滑降する。この時期ならではの好コンディションに恵まれて、今
日も楽しい山スキーが出来た。
