（山域）富山県
（場所）毛勝山
（日時）平成１７年５月２１日
（コース）片貝山荘奥の林道駐車場―阿部木谷―ボオサマ谷―毛勝山往復
（メンバー）単独
（天気）晴れ
２：４５自宅発―５：４５片貝山荘奥の駐車地発―１０：３０毛勝山山頂―１２：１０駐車地戻り　
　
　昨日までの仕事の疲れにもめげず、朝早くに家を出た。
　大分と明るくなって、片貝山荘に着く。それでも思ったより早く着いた。飛騨の山の雪はも大分溶けてしまった。この時期スキーのできるところに行こうと思うと、遠くまで車を走らせなければならないのでちょっと辛い。

　案の定、朝は全くペースが上がらない。しかも変なところで道を誤り引き返したりする。
　これはやはり仕事の疲れだろう。毎日毎日夜遅くまでストレスの多い仕事をしていて、体に影響が無いわけはないだろう。
　
　それでも標高１６００ｍのナワタケ沢を分ける所付近から、仕事のストレスが山の中に流れ出したようで、少しペースも上がってきた。
　斜面は徐々に急になり、覚悟していたとおり思った以上の急斜面になってきた。
　こんなところ上手く滑り降りれるだろうかと、不安に思いつつ鞍部まで突き上げた。

　鞍部からは剣岳の大展望が広がり、思わず息を呑む。一気に疲れが吹き飛ぶ瞬間だ。
　頂上まであとわずか。頂上から直接落ちる直登ルンゼの急傾斜に驚く。こんなところを滑り降りるなんて、僕にはいつまでたってもできそうに無い。
　なお今日はもう既に雪は減り、ルンゼはほとんど滑降不能の状態であった。

　頂上でしばらく休んでから、滑降に移る。どうやら本日一番乗りのスキーになりそうだ。
　予定通りボオサマ谷を、テレマークのステップターンで下った。
　上部は急だが、雪面は快適。しかし下部まで一気に落ちる急斜面はかなりのプレッシャーだった。ちょっと雪面が波うっていたりしてると怖い怖い。
　一回左足筋力不足から、転んだ。急斜面なので頭が下になると危ない。思わず緊張する。
　まだまだ自分は急斜面がだめなようだ。いつになったら上手くなるのだろうかとがっかりした。

　それでも以後は転ぶことなく、無事下りきる。僕以外にテレマークスキーの人はいないようだ。
　まだまだ自分のテレマークスキーは上達する自信はあるが、春の急斜面は山スキーの方が適しているのは間違いないだろう。
　デブリはもちろんあったが、スキーは最終堰堤まで十分可能だった。

　怖かったが楽しかった。仕事の疲れに負けず、山に来て良かった。
　心地よい足の疲れを感じつつ車までちょっとの林道を歩いた。