白骨温泉から十石山（２５２２ｍ）・・・2200m地点まで
（日付）２００６年１月２８日（土）
（山域）乗鞍岳周辺
（メンバー）篠崎純一
（天気）晴れ
（タイム）自宅発４：５０−白骨温泉駐車地発６：４５−東尾根２２００ｍ１１：００−駐車地帰着１１：４５
（記録）
　　移動性高気圧がやってくる週末。今日はまず十石山の東尾根でパウダースキーを確実にゲットしよう。
　妻の軽４を貸してもらい、まずは白骨温泉へ。
　冬季通行止めの関係で乗鞍高原経由でないと車は白骨温泉まで入れない。道路は除雪が進んでいて問題ないが、それでも遠回りはあまり面白くない。
　閉鎖している有料道路の料金所前に路駐させてもらう。他に数台の車が停まっており、先行者のラッセルがあるのではないかと淡い期待を抱く。

　しかし明るくなってから歩き出すと、トレースの期待は直ぐに裏切られた。斜面は真っ白でトレースのトの字も無い。今日もどうやら大変なラッセルになりそうだ。
　真っ白の斜面は美しいが、猛ラッセルが待っていると思うとその美しさもちょっと悲しく見える。
　自分のターンは自分の足で稼ぐものだ。ケチな考えは捨ててがんばろう。
　
　有料道路に入り一つ目の右ターン部分で山の斜面に入る。最初はちょっと急で雪に層が出来ている。一部雪が崩れて登りづらいが、何とかこなして1540mのコルに出た。
　そこからはもうひたすらのラッセル大会である。当然スピードは上がらない。
　今日は帰りに松本で買い物もしたい。白骨温泉にもゆっくり浸かりたい。
　
　天気は良く名残惜しさもあるが、頂上付近は風もあるし頂上は割愛することにした。
　タイムリミットを午前11時に設定して登り続ける。標高2200m地点で11時になった。GPSでマーキングをして引き返しを決める。
　帰りが遅くなるのを覚悟すれば頂上往復も可能だったろうが、これが今の僕の持つラッセルスピードなんだろう。
　
　下りはお約束のパウダー滑降。自分で稼いだ標高差だ。
　もったいないとは思わずどんどんと下った。途中6〜７人のパーティーと出会う。彼らは多分頂上を往復できるだろう。ラッセルのお礼を何人からも言われて気分を良くする。
　ところどころの急な部分もそつなくこなす。ターンもびしびし決まるので嬉しい。
　林道に出る部分では雪に層が出来ており、スラフ雪崩が起きるのでちと緊張の滑降を要した。
　
　駐車地まで一気に滑り降りる。なかなかの高揚感だ。
　頂上には達せられなかったが、スキー内容は良かったので十分満足した。
　外来入浴が午後1時半までという泡の湯の露天風呂（混浴）で、目の保養も少しさせてもらってから用事のある松本まで車を走らせた。