０６．５．２７　猫又谷から猫又山（２３７８ｍ）

高山からの日帰り圏内で、最も遅い時期までスキーが楽しめる山域といえば、多分毛勝か猫又だろう。
ちょっと遠いイメージがあるが、遠出する価値が十分ある豪快滑降を楽しめる。
また何と言っても剣岳の勇士をすぐ近くに望める事も、見逃せない大きな魅力である。
連日の激務に疲れ気味であったが、ｈｏｓｈｉｙａさんから「晴れそうですよ」という誘惑を断ち切れず、
寝不足を押して今日も僕は山スキーに出かけることになった。

駐車地点は左端発電所マークのすぐ下。青線部は林道歩行と川岸堰堤超え部分。赤線でスキーできた。


林道から川岸に下り、堰堤越えから登山は始まる


ブリッジもあるけど、処理は容易


デブリランドを越えて、正面の猫又谷右俣を目指した


晴天を当てたｈｏｓｈｉｙａさん。バックは剣


稜線上は藪こぎ少し。右側に回りこむと楽


剣、赤谷を背景に贅沢な稜線漫歩


頂上でまったり。ついでに記念撮影したりする


頂上より滑降開始


猫又谷の豪快滑降一直線


猫又林道６８０ｍ地点に駐車。運転も有難うございました



　　　猫又山（２３７８ｍ）、猫又谷
（日付）２００６年５月２７日（土）
（山域）毛勝三山
（メンバー）星谷明彦、田中学、篠崎純一
（天気）晴
（タイム）猫又谷林道、猫又発電所下６８０ｍ地点駐車地４：５０−猫又谷最終堰堤
　　　　　１０８０ｍ地点６：４５−稜線９：４５−猫又山山頂１１：００−　　　　　駐車地１４：２５
（記録）
　金曜夜の手術が終わっても、その他の仕事がなかなか終わらない。
　疲れたなあと思いつつひたすら仕事を片付けていたら、古川のスーパー山スキーヤーｈｏｓｈｉｙａさんから山スキー誘いの電話がかかってきた。
　土曜日は富山周辺で晴れそうだから、猫又に行こうという素敵な誘惑である。これは魅力的だ。しかし身体はもうくたくたでもある。その上今から急いで仕事を切り上げたとしても睡眠時間は多くて３時間しかとれないだろう。
　
　大いに迷うがなかなか簡単には断れない。残り少ない山スキーシーズン、貴重な晴れの週末を見逃すことはできない。
　車を田中さんが出してくれるということなので、田中さんの車に上手く乗せてもらえれば、車中で多少は眠ることができるだろう。
　大急ぎで残りの仕事を済ませて家に帰り、気づいたら物置の奥からスキー板を取りだしていた。というわけで今日は古川の星谷、田中パーティーに加えてもらい、猫又谷山スキーとなった。眠いのはやまやまだが、天気さえもてば頂上往復はできるだろう。
　
　朝早く古川で合流して、田中さんの車に乗せていただいた。
　猫又谷林道の除雪は先週より更に進み、毛勝猫又発電所数百ｍ手前橋の先まで車が入れた。まずは我慢の林道歩行となる。
　発電所の取水地点と思われるところで、林道を離れて川沿いに入る。更に奥まで幾つもの堰堤超えがあるが、どれも左岸から上手く巻く事ができた。
　ブリッジを渡る部分もあるが、崩れて落ちても軽い怪我するくらいで流されたりはしないだろう。

　最終堰堤を越えた１０８０ｍ地点でスキーを付けシール歩行となる。
　稜線直下は急になってくるため、僕は稜線下２００ｍで潔くアイゼンに変えた。
　しかし星谷さんはつぼ足で、田中さんはシールのまま標高２１７０mの稜線地点まで問題なく乗り上げていたから、僕はいわゆるへたれなのでしょう。
　天気は良く、風も無い。剣が近くにはっきりと見える。池の谷上部ではまだしっかり雪が繋がっていた。
　富山湾から能登半島まで良く見える。海が珍しい？飛騨の国の住民は、海が見えるだけではしゃいでしまう。今日は多少眠くても無理して山に来て良かったと、山スキーに誘ってくれた星谷さんパーティーに大いに感謝する。
　
　稜線から上は所々雪が途切れて藪こぎも出る。多少うろうろしながらも雪を上手く繋げて頂上に至れた。ポカポカした頂上で思わずゆっくりしてしまう。
　下りは予想以上の豪快滑降だった。猫又谷の稜線直下は急で緊張させられた。一方他の２人は華麗にどんどん降りていってしまうので、僕はついていくだけで精一杯なのでした。
　
　最終堰堤からは再びスキーを脱いで、いくつもの堰堤を所々崩れそうな雪に気をつけながら下った。四方山話をしながらよたよたと林道を歩く。駐車地点には１０台位の車が停まっていた。
　夕方には用事で帰宅しなければならない。ゆっくりすることもできず、今日も温泉経由でそそくさと車を走らせていただいた。