白川村野谷橋から間名古の頭往復

（日付）２０１２年３月２８日（水）

（山域）白山北方

（メンバー）Yasuhiro先生　篠崎

（天気）曇り〜雪〜上部は吹雪

（タイム）野谷橋発２：４５→大白水谷５：００→オモ谷への踏替点コル６：４０→三俣峠７：３０→間名古の頭頂上
８：４５→林道９：４０→野谷橋戻り１０：５５

（道具）板：Ｋ２ポンツーン。靴：スカルパＴ２Ｘ。ビンディング：スイッチバック

（記録）恐れ多くも？金沢のYasuhiro先生から山スキーお誘いのメールが来た。しかも地図を読むとテレマーク
向きの素敵な緩斜面が続く。ここは二つ返事で参戦を決めるしかない。ただ気がかりなのは天候と仕事だ。悪
天下短い時間でこの直距離山スキーを完遂できるか、大いに不安な気持ちもあった。

　昼には医院に戻っていたいので、まだ深夜未明の時刻にスタートを切る。まずは雪崩注意の林道歩行から始
まった。雪崩跡を何回も通過したが、夜の時間の雪面は安定している。せっせせっせと歩いている内に大白水
谷の出合に着いた。下部はちょっと水が出ていたが、問題なくクリアして長い斜面に入る。

　コルからオモ谷に移る際には下降時を考えて大きくトラバースしながら、谷を踏み替えた。オモ谷は更に傾斜
が緩くなる。雪も深くなりポンツーンを持ってきたことを喜んだ。上部に上がるに連れ風が強くなる。時に強風が
吹く中をYasuhiro先生はすごいスピードでラッセルしながら登って行った。衰えを知らぬパワーに今更ながら驚
く。

　三俣峠から上部は尾根筋になり風が強まる。しかもホワイトアウトで上部にはうっすらと雪庇が見えた。僕一
人ならここで敗退下降するところだろう。しかしYasuhiro先生は「何とかなるでしょう」と言って何食わぬ顔で登っ
ていく。強力パートナーほど山で有難いものは無い。雪を知り尽くすYasuhiro先生の豪快トレースを辿る事で、
僕は思いっきり楽して頂上まで至る事が出来た。樹林も少々有り、春の暖かい風だった事も幸運した。

　急いでシールを外して滑降に移る。普段なら恐々滑降するような場所でも、Yasuhiro先生先導なので安心感
持って下れた。オモ谷上部の滑降はことのほか素晴らしかった。パウダーが思いっきり滑る。空を飛ぶような勢
いで一気に踏み替え地点まで下降する。大白水谷に移るとやや雪は重くなったが、それでもまだ早い時間帯で
楽しい大滑降だ。

　ワックスを塗りなおして林道下山に入る。長い林道もYasuhiro先生の四方山話を聞きながらだと随分と短く感
じる。遠くにダムが見え出したと思うと、あっと言う間に野谷橋の駐車スペースに着いた。時刻もジャストインタイ
ムだ。Yasuhiro先生おんぶに抱っこの山スキーで、僕としては随分楽して素敵なスキーを経験できたと思う。