（山域）岐阜県
（場所）飛騨地方分水嶺なべつる尾根
（日時）平成１６年３月１３日
（コース）冷谷林道―川上岳（１６２６ｍ）―位山（１５２９ｍ）―モンデウススキー場
（メンバー）単独
（天気）晴れ
５：００冷谷林道もち谷林道出合駐車地　８：００林道峠　９：４５川上岳
１３：００位山　１５：００モンデウススキー場
　
　前晩の仕事は忙しかった。送別会もあり夜遅くまで飲んでいて眠い。
　それでもがんばって早起きした。
　どこか中途半端な除雪がされている冷谷林道だが、僕の車で安全に入れるところまで車を進めて駐車する。
　帰りのときはモンデウスからタクシーを駐車地点まで利用するつもりだ。

　まずはひたすらの林道歩きから始まる。前日のアルコールが抜けるように汗をかきながらせっせと登った。登りながらアルコールの匂いがしたりする。
　しっかり汗をかいて、アルコールも完全に抜けた頃やっと分水嶺上にある川上岳登山口まで着いた。

　ここからしばらく急な尾根になる。モヘアのシールではすべるところもあり、ところどころで緊張する。すべって怪我しないで良かった。
　かなり人里から離れた地域である。当然携帯も通じない。こんなところで怪我は絶対にできない。

　川上岳が見え出してからは近かった。
　頂上からは遠くに位山が見える。今日中に位山を越えて下山しなければならないと考えるとゆっくりはしていられない。
　気持ちよい上り下りを何回も繰り返す。
　こういう縦走山行はテレマークスキーの得意とするところだ、シールの着脱がやや面倒だが、モヘアシールの滑りやすさが有り難かった。

　それでも位山近くで小ピークがつぎつぎと現れるのにはちょっと参った。
　地図を見て覚悟をしていたことであるが、さすがに十分疲れて午後１時に位山に着いた。
　大休止を取り、周囲の写真を取りまくる。
　
位山からモンデウスまでの尾根の下降はスキーだと早い。
雪の深い時期だとほとんど滑らないほどの傾斜しかないが、残雪のこの時期はスキーが滑りどんどんと下れた。
あまり調子よく下って、途中の小さな尾根の踏み変え点で道を誤る。
この辺になると、大きな植林で視界が利かなくなるため、やや迷いやすいのだ。

それでも３時前にはモンデウススキー場に滑り込んだ。
多くのカラフルなスキーヤーに混ざって滑り降りる。
できるだけ分水嶺に絡むように、一枚バーンのゲレンデのど真ん中にテレマークターンを刻んだ。